Cat Book


猫下部尿路疾患

猫の毛玉(ヘアボール)

キャットフード選びに
迷ったら

猫の老化

猫の防災対策

猫に与えてはいけない
食べ物

猫の皮膚の病気

猫の毛色

猫の慢性腎不全

猫に必要な栄養素

低アレルギーフードの誤解


参考文献
「ネコの健康と病気」 主婦と生活社
「うちの猫の健康をまもる本」 GAKKEN
「飼い主のためのペットフード・ガイドライン 
   ~犬・猫の健康を守るために~」環境省 H21.3発行
    Pickup Contents
  • キャットフード選びにまよったら
    キャットフード選びにまよったら
    キャットフード選びの参考に
  • キャットブック
    キャットブック
    知らないよりはきっといい!
  • スタッフの体験談&おすすめ商品
    スタッフの体験談&おすすめ
    体を張った実体験(笑)

低アレルギーフードの誤解

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
低アレルギーフードの誤解
フードの特長として「低アレルギー」とうたわれているものが数多くあります。
「アレルギー」があるから最近「低アレルギー」のフードに替えた……
「低アレルギー」フードを食べているから、うちの子アレルギーの心配はない……
低アレルギーフードの誤解
食物アレルギーとは、食べ物に含まれるアレルゲンが原因で起こるアレルギーのことで、
多くの場合、アレルゲンとなるのはタンパク質です。
アレルギーが起きないようにするには、アレルゲンとなる食材を摂取しないことが重要です。
メーカーがうたう「低アレルギー」フードとは
・アレルギーを起こしにくいタンパク質を使用している
・使用するタンパク質を1種類(あるいは1~2種類)に限定している

ということであり、
「アレルギーを治すフード」 ではないということです。


アレルギーを起こしにくい素材として、注目されてきた
ものに魚や鹿などがあります。
最近ではカンガルー、ブラッシュテイルなど目新しいタンパク質のフードが発売されていますが、ネコちゃんのアレルギーが「鹿」や「カンガルー」と特定されていれば、「低アレルギーフード」とうたわれていても、その子には何の意味もありません。 また、アレルギーの原因が食物ではない場合も、 効果がありません。

「低アレルギーフード」という言葉はアレルギーを起こしにくいフード選びの目安と考え、「治してくれる」ものではないということを頭にいれておきたいものです。


食物アレルギーの場合、「下痢をする」「皮膚をかゆがる」という症状が出ることが多いです。
ネコちゃんのアレルゲンを特定して、その食材を摂取しないことがもっとも有効な方法ではありますが、現在では腸を健康にすることによりアレルギーを起こしにくくなることもわかっています。 腸を健康にすると免疫力も高まり、アレルギー以外の疾患にも効果があるといわれています。 乳酸菌のサプリメントなどを与えるのもおすすめです。
    腸内環境を整えるおすすめのサプリメント
  • 腸活日和。
    腸活日和。
  • H&JIN
    H&JIN
  • プライムケイズ ケイズマイスター
    ケイズマイスター
  • ラフィノン
    ラフィノン


アレルギー対策には、一定のタンパク質の蓄積を防ぐ!

ネコちゃんによっては生まれてからずっと同じフードを食べ続けてもアレルギーにならない子もいます。
同じタンパク質のフードを食べ続けることにより、
アレルギーの原因物質が蓄積し、アレルギーを
起こす子もいます。

鶏アレルギーでラムを食べさせていたらラムアレルギーになり、牛を食べさせ続けたら牛アレルギーになった、というのはよくあることです。

同じものを食べ続けないように フードローテーションする方法もおすすめです。

幅広く多種のたんぱく質の食事を摂ることで、特定の食物に敏感になる可能性を低くします。



猫下部尿路疾患

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D.)
F.L.U.T.D.とはFeline Lower Urinary Tract Disease(猫の下部尿路疾患)の略称であり、尿結石・血尿・尿道閉塞など様々な症状を引き起こす症候群の総称です。 膀胱炎や尿結晶になりやすく、症状が進むと、尿道が詰まって尿毒症となり死亡することもあり、注意が必要な病気です。 もともと猫は、砂漠地域出身なので、体の水分を保つため、少量で濃い尿を排泄するような体の仕組みになっていて、下部尿路疾患になりやすい動物です。ストルバイト尿石は7歳以下で、シュウ酸カルシウム尿石は7歳以上で発生しやすい傾向にあります。

症状 結晶が尿道でつまり、オシッコが出ない

膀胱の中でできた結晶や結石が尿道でつまり、オシッコが出なくなる病気です。この病気にかかると、頻繁にトイレに行くようになります。しかし、オシッコはまったく出ないか、少し出る程度です。また、尿と一緒にキラキラとした結晶が出てくることがあります。膀胱が結晶や結石によって傷ついて出血することもあり、その場合、尿にも血が混じります。膀胱をさわると、大きくふくらんでいるか、小さくかたくなっているかのどちらかです。このとき膀胱を強く圧迫してはいけません。もろくなっているので破裂することがあります。
やがて尿毒症となり、食欲低下や嘔吐、体温低下などの症状があらわれます。二日以上オシッコが出ないと、命に関わる危険な状態となります。

原因と治療
猫はあまり水を飲まず、濃いオシッコを出します。そのため泌尿器関係の病気になりやすい動物です。下部尿路疾患は、メスよりもオスの方が圧倒的によくかかる病気です。オスは尿道が細く長いため、結石や結晶がつまりやすいのです。
猫が健康なとき、膀胱の中は酸性になっています。しかし酸性がアルカリ性にかわり、アルカリ尿が出るようになると、膀胱の中に結晶や結石ができやすい状態になります。
膀胱内がアルカリ性になる大きな原因は食事にあります。とくにマグネシウムの多いフードを与えることが問題だとされています。下部尿路疾患の発病を未然に防ぐには、1回の食事の中でのマグネシウム量を1%以下におさえることが大切です。
治療ではまず尿道にカテーテルを入れて、つまっている結晶や結石を取り出します。膀胱の中にたまっているオシッコも外に流します。しかし、通常膀胱の中にはまだたくさんの結晶や結石が残っており、放置しておくとすぐに再発します。一週間程度は様子をよく観察し、治療を継続します。尿毒症を併発してしまった場合はその治療も行います。
再発防止のため、猫には尿が酸性になるフードやマグネシウムの少ないフードを与えます。

猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン オシッコが赤い
尿に血液が混じった「血尿」が出ている可能性があります。
白い猫砂を使っていれば見つけやすいです。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン おなかを触るといやがる
膀胱にオシッコがたまってふくれあがり、触られると痛いのかもしれません。
また、尿道などに結石がつまって痛みがある可能性もあります。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン オシッコにキラキラしたものが混じる
結石がオシッコに混じって体外に出たときは、猫砂に混じって、
キラキラとした砂のようなものが確認できます。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン オシッコがくさい
オシッコがいつもよりくさいと感じたら要注意。膀胱に細菌が繁殖する細菌性の膀胱炎になると、オシッコのにおいがきつくなります。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン トイレにいる時間が長い
膀胱炎や尿石症などでオシッコがなかなか出ないと、猫はトイレでいきむことになり、
トイレの時間が長くなります。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン オシッコが出ない
トイレに行ってオシッコをしようとするのにまったく出ない場合は、結石による尿道閉塞の
可能性が。すぐに動物病院での診察をおすすめします。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン オシッコのときに鳴く
オシッコをするときに痛みがあるために鳴いていると考えられます。
結石による傷か、膀胱炎による炎症が原因の可能性があります。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン トイレ以外でオシッコする
決められた場所でオシッコができなくなり、あちらこちらでそそうをしてしまう場合は、
膀胱炎で排尿のコントロールができなくなっている可能性が。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン おなかや尿道口をよくなめる
おなかや尿道口に痛みや違和感がある、または膀胱炎の炎症部分からの分泌物や
結石が尿道口から出ているなどが原因で、なめている可能性があります。
猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D) のサイン 頻繁にトイレに行き、少しずつオシッコする
尿石症や膀胱炎を発症し、オシッコがなかなか出ないため、がんばって絞り出している可能性が。
症状
F.L.U.T.D.の症状が出たら
新鮮な水を十分に与えましょう
水分を多くとると尿量が増え、尿が薄められ排尿の回数が増加します。冬場は夏場に比べて水分摂取量が減りがちになり尿が濃縮されやすくなります。いつでも水分摂取ができるように工夫しましょう。缶詰やレトルトのフードを使うことで水分摂取の増加が図れます。
水分摂取+しっかりと栄養補給をして、抵抗力をアップ
 >> 缶詰・レトルトフード
    おすすめの食器・お水
  • オーカッツ ヘルスウォーターシリーズ
    オーカッツ
    水をあまり飲まない愛犬・愛猫に
  • ゼオカル21
    ゼオカル21
    特許製法セラミックボールでアルカリイオン水を生成
適切な運動をさせましょう
運動量が少ないと、水分摂取量が少なくなりがちです。上下運動できるキャットタワーを置いたり、遊んだりして肥満防止もしましょう。
 >> 猫用おもちゃ
トイレを清潔にしておきましょう
トイレが汚れていると、排尿をがまんすることがあり、膀胱に尿が溜まる時間が長くなることから、F.L.U.T.D.の発生を促進させることがあります。ストレスのない環境を用意してあげましょう。
    おすすめのトイレ用品
  • オーカッツ ヘルスウォーターシリーズ
    オーカッツキャットワレ
    猫砂が飛び散りにくい
  • イエスタデイズニュース
    イエスタデイズニュース
    新聞紙から生まれた猫砂
  • おからの猫砂グリーン
    おからの猫砂グリーン
    トイレに流せる猫砂
  • ロールpHチェッカー
    ロールpHチェッカー
    自宅で尿のpHチェック
F.L.U.T.D.に配慮したフードを与えましょう
・高レベルのオメガ-3脂肪酸と抗酸化成分は尿路の炎症に配慮しています。
・ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石を考慮して、尿石を形成する要因となるマグネシウム、リン、カルシウムを調整してあるものを選びましょう。
・尿のpHを正常範囲(pH6.2~6.4)にすることで、ストルバイトとシュウ酸カルシウムの結晶が形成されにくくなります。
F.L.U.T.D.は治っても再発を繰り返すことが多いので、再発しないためにF.L.U.T.D.に配慮したフードを選びましょう。
    F.L.U.T.Dに配慮したおすすめのフード
  • カントリーロード プレシャスサポート
    カントリーロード
    プレシャスサポート
  • フォルツァディエチ ウリナリーアクティブ
    フォルツァディエチ
    ウリナリーアクティブ
  • フォルツァディエチ ミスターフルーツ
    フォルツァディエチ
    ミスターフルーツ
  • アニモンダキャット インテグラプロテクト pHバランス
    アニモンダインテグラ
    pHバランス
  • プロフェッショナルバランスpHコントロール
    プロフェッショナルバランス
    pHコントロール


猫の毛玉(ヘアボール)

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫の毛玉
猫の舌はザラザラしていて、ブラシの役目をしています。毛づくろいで体を舐めたときに舌にひっかかった体毛を飲み込んでしまっています。飲み込んだ毛が胃の中でボールやフェルト状になってしまったものが毛玉(ヘアボール)です。
毛を吐き出せない、便として排出できないと、毛玉が胃の中で溜まってしまい、毛球症になります。毛球症は食欲低下や吐き気、便秘などの症状が現れます。とくにの長毛種や高齢の猫、換毛期で抜け毛の多い時期に見られます。
猫の毛玉
猫の毛玉 換毛期の対策
ブラッシングをします
大量に毛が抜けかわるのは、春と秋の年に2回の換毛期ですが、とくにボリュームの多い冬毛が抜ける春の換毛期の方が抜け毛の量が多いです。
ブラッシングを することで、抜け毛を取り除いて、なるべく飲み込む毛の量を少なくします。

猫の毛玉 日ごろの対策
毛玉ケアフードや毛玉除去剤、猫草を活用します
食物繊維などの働きで、体内の毛玉の形成を抑えたり、排泄を促進します。


猫の老化

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫の老化
猫は人間よりもはるかに早く年を取ります。7歳くらいから、シニア用フードを活用して、理想的な体型と健康状態を維持しましょう。
老化の症状は、身体能力が低下し、今までジャンプして上れた場所に上れないなどの場面が増える。ひげや口の周りの被毛が白髪になる。体毛が白く薄くなり、内臓の機能が弱る。毛づくろいがへり、目やに、よだれ、フケなどが目に付くようになる。などが見られます。
猫の老化

猫の老化のサイン
猫の老化 動きが鈍くなる
老化とともに猫の行動はしだいに鈍くなり、眠っている時間が増えます。歩き方がおかしかったり、フラフラしているような場合は脊椎や関節のトラブルが考えられるので、獣医師の診断を受けましょう。また、視力が弱ったことで行動範囲がせまくなっている場合もあります。猫の目の状態を観察し、目が白く濁っているような場合は獣医師に相談しましょう。
猫の毛玉
猫の老化 爪がのびすぎる
爪が鞘の中におさまらず、出たままになるのも老化のサイン。爪とぎをあまりしなくなるので、爪がのびすぎて指や手のひらの肉球に食い込んでしまうことがあります。週に1回の爪切りを心がけましょう。
猫の老化 歯が抜ける
歯の衰えの原因は歯石による場合がほとんど。歯石は歯垢がたまってできるので、若いころから歯垢をとる習慣をつけておくのが一番。口臭がひどくなり、歯の根元が黄色っぽく変色していたらそれが歯垢。指にガーゼをまいてこすってみて落ちなければ獣医師による処置が必要です。
 >>デンタルケア
歯が抜ける
猫の老化 毛づやがなくなる
もっとも顕著なのは、鼻から口のまわりの毛が白くなること。ヒゲも若いときのようなハリがなくなり、全身の毛もつやを失いうすく粗くなります。
猫の老化 毛づくろいをしなくなる
少々の汚れは気にしなくなります。フケや抜け毛が増えるので、毎日ブラッシングしたり、目や口のまわりを拭いてあげましょう。肛門の汚れや目ヤニ、よだれも増えてきます。
 >>スキンケアスプレー
 >>目の周りのケア
猫の老化 脳や神経の衰え
老化が進むと目、耳、鼻などの感覚が衰え、物覚えも悪くなります。まわりの状態がわからず、神経質になったり、逆に無関心になったりすることもあります。食事をしたことを忘れて催促したり、トイレの場所がわからなくなってそそうをしたりということも。
猫の老化 脳や神経の衰え
猫の老化 筋肉が減り、脂肪が増える
全身の筋肉がハリを失い、脂肪量が増え、全体的に太ってきます。おなかがたるみ、行動にも瞬発力が見られなくなります。
猫の老化 食べ物に好き嫌いが出る
年をとると、食べ物の好みが変わったり、食べ物の好き嫌いがはっきりしてきます。新しい食べ物を見ても関心を示さなくなることもあります。
脳や神経の衰え
高齢ネコのための食餌と環境

カロリーと塩分ひかえめの食餌
シニアになると、運動量が減り、消費カロリーも減ってくるので、消化・ 吸収がよく、高たんぱく質、低カロリーのシニア猫用のフードもおすすめ。ネコが空腹を訴えるときは、細かく刻んだ生野菜を加えて増量します。一度にたくさんの量を食べられない場合は、1日3~4回に分けて与えてください。また、塩分は心臓や腎臓に負担をかけるので、とりすぎに気をつけましょう。
 >>オールライフステージのキャットフード
 >>シニア用キャットフード
サプリメントをうまくとりいれましょう
サプリメントはフードのように絶対に必要といえるものではありません。 しかし、シニアになって体力が衰えたり、関節が弱くなったりすることを考えて、サプリメントの摂取を考えてみるのもよいかもしれません。 ただし、サプリメントというのは薬ではありませんので、速効性はありません。また、効果が感じられないこともあるかもしれません。あくまで栄養補助として考えましょう。
新鮮な水をたっぷりと
高齢になるとあまり水を飲まず、脱水症状をおこすことがあります。常に新鮮な水をたっぷりと用意しましょう。水を飲むことは便秘の解消にもつながります。あまり水を飲まないネコは、ドライフードより缶詰を与えることで水分を補うことができます。
    おすすめの食器・お水
  • オーカッツ ヘルスウォーターシリーズ
    オーカッツ
    水をあまり飲まない愛犬・愛猫に
  • ゼオカル21
    ゼオカル21
    特許製法セラミックボールでアルカリイオン水を生成
しずかであたたかいベッド
高齢ネコは寒さに弱くなります。寝ている時間も長くなるので、日当たりのよいあたたかな場所に居心地のいいベッドを用意し、夜は暖房器具であたためます。視力が低下し、骨も弱くなってくるのでベッドはなるべく低い位置に置くこと。高いところが好きなネコには、のぼりやすくするための台を用意するといいでしょう。寝たきりになった床ずれを防止するため、ときどき体の位置をかえてやります。
トイレをあちこちに
高齢になるとトイレの場所がわからなくなったり、場所はわかっていても移動が間に合わなくなったりすることがあります。ネコのベッドの近くにトイレを用意するのはもちろんのこと、数か所にトイレを置いたり、ネコが用を足したくなるころあいを見計らってトイレまで連れて行ってやる配慮も必要です。
トイレをあちこちに
バリアフリーの環境を
高齢のネコは視力や運動能力がおとろえてきます。若いときは軽々ととびこえていた場所にジャンプしようとして落ちてしまうようなことも。また、骨や関節も弱ってきますから、ちょっと高いところから落ちたりすると、骨折することも多くなります。高齢になると骨折の治りが遅いので、気をつけてやりたいもの。手術が必要な場合、麻酔をかけることによる危険も大きくなります。
ネコのために家の中の段差を減らしたり、窓からネコが脱出しないようにするなどの配慮が必要です。とくにマンション住まいの場合、ベランダからネコが下に落ちることのないように気をつけましょう。


猫の防災対策

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫の防災対策

避難する時はペットと一緒に

2013年に環境省より「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」が発表されました。その中で災害時には飼い主の責任でペットの同行避難が原則とされています。同行避難することは動物愛護の観点のみならず、放浪動物による人への危害防止や生活環境保全の観点からも大切なことなのです。
日ごろの備え

災害時はペットもパニックになります。災害時に落ち着いてペットと同行避難するには、日ごろから飼い主さんがペットの基本的なしつけと、避難時に必要なものをそろえておくことが大切です。
猫の健康管理・迷子対策
避難所ではペットが苦手な人もいます。周りの人の迷惑にならないためと同時にペットの ストレス軽減のためにも日ごろから健康管理や迷子対策をしておきましょう。
キャリーバッグに入れるようにしましょう。
●日ごろから首輪に名前と電話番号が入った迷子札をつけておきましょう。
ワクチン接種、寄生虫の予防、駆除をして病気の感染を予防しましょう。
猫用トイレで排泄できるようにしましょう。
ペット用の防災グッズを準備しておきましょう
ペット用の救援物資が届くまでの間の分のフードや飲み水、薬は常に準備しておきましょう。
環境省では5日分を目安としています。
フード
いつも食べているものが良いでしょう。缶やレトルトのフードなら長期保存できて水分補給もできます。
賞味期限の長いフリーズドライのフードもあります。
    非常用におすすめのフード
  • テラフェリス
    テラフェリス
    食いつき抜群ウェット
  • フィッシュ4キャット
    フィッシュ4キャット
    DHAが摂れるムースタイプ
  • ニュートロシュプレモ
    ニュートロシュプレモ
    使い切り便利なプラパック
  • いなばレトルトパウチ
    いなばレトルト
    パウチは保管運搬に便利
水
ペットボトル保管+水道水を安全な水に生成するグッズがあると安心です。
    おすすめの飲料水と水関連グッズ
  • アクアプーラ
    アクアプーラ
    不純物除去の高純度
  • ゼオカル21
    ゼオカル21
    人もペットも一緒に
  • ビーミーニー(bee mee nee)
    ビーミーニー
    犬猫が飲みやすい水に
薬・救急セット
持病などで飲んでいる薬は切らさないように予備を準備しておきましょう。けがにそなえて消毒・包帯なども用意しておきましょう。
首輪・ハーネス・リード
勝手に動き回れないようにリードが必要です。
食器・ラップ
折りたたみのものや、密閉容器など。食器を洗う水が無いときはラップをかけて使用します。
トイレシート・ビニール
ダンボールにビニールを敷いて簡易トイレに。新聞紙を細く切って猫砂の代用にすることも。
除菌消臭剤・トイレットペーパー・ウェットティッシュ
トイレの片付けや、ハウス内を衛生的に保ちます。臭いや汚れが原因のトラブル予防に
>>除菌消臭剤   >>ドライシャンプー   >>ウェットティッシュ
    猫ちゃんの皮膚を衛生的に保つお手軽グッズ
  • ペットキララ
    ペットキララ
    ペットの全身のお手入れに
  • ペットクール ボディケア
    ペットクール
    ボディケア
  • アースリーフ
    アースリーフ
    抗菌消臭・抗酸化
    ぜひ常備していただきたいおすすめの除菌消臭剤
  • バイオチャレンジJ
    バイオチャレンジJ
    安全な弱酸性次亜塩素酸水。手指の洗浄にも
  • ペットクール ウイルス&スメル
    ペットクール
    ウイルス&スメル
    細菌・ウイルスを除去
  • バイオチャレンジ
    バイオチャレンジ
    人にもペットにも安全な除菌・消臭・防ウイルス剤
クレートまたはキャリーバッグ
避難先でのハウス。中に好きなおもちゃを入れておくとよいでしょう。
避難の際には両手が使えるリュック型キャリーが便利
>>リュック型3WAYキャリーバッグ
バスタオル・タオル
止血、防寒などいろいろ使えます。足先にまいてガムテープでとめれば靴の代用にもなります。
ペットの写真
ペットが迷子になってしまった時に必要です。飼い主さんと一緒に写っていると飼い主さんの特定や証明になります。
栄養補給剤(サプリメント)
環境の変化などのストレスで食事をとれなくなる場合があります。 栄養補給のサプリメントなどで少しでも栄養がとれるようにしてあげましょう。
>>サプリメント  


猫に与えてはいけない食べ物

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫に与えてはいけない食べ物
タマネギ・ネギ類 溶血性貧血をおこす成分が含まれています。嘔吐、下痢、発熱、死に至ることもあります。 絶対に与えないでください。
チョコレート テオブロミンという成分で中毒をおこします。重症になると死に至ることもあります。少量でも危険な場合がありますので絶対に与えないでください。 ココアも同様です。
アルコール類 アルコール類は吸収が早く、摂取後30~60分で嘔吐、下痢、ふるえなどの症状が現れ、死に至ることもあります。なめる程度でも危険です。
煮干し 尿石症のリスクが高まるマグネシウムリンが多く含まれ、塩分も高め。食べても問題ない猫もいますが、おすすめできません。尿石症の病歴のある猫にはあげてはいけません。
カツオブシ カツオの加工食品もリンの含有量が多く、尿石症の心配がある場合は与えないでください。フードといっしょに保管してにおいを移すだけでも猫の食欲はアップします。
ほうれん草 ごぼう アクが強い野菜はすべて与えてはいけません。ほうれん草はアクになるシュウ酸が多く、ごぼうはマグネシウムが多く尿石症のリスクがあります。食物繊維が多すぎるのも、消化器官に負担をかけます。
豆腐 カルシウム脂肪を多く含んでいます。にがりは塩化マグネシウムなので、腎臓疾患や尿石症のリスクがあります。おからも鼓腸症の原因になります。
牛乳・乳製品類

牛乳を飲むと下痢になる乳糖不耐症の猫が多いので与えない方がよいでしょう。与えるなら猫用ミルクを。牛乳や乳製品

類には尿石症の原因となるマグネシウムリンが多く含まれています。生クリームは脂肪分が非常に多く、肥満の原因にもなります。

レバー ビタミンAが多く含まれていますが、ビタミンAは過剰に摂取すると肝臓に蓄積されて中毒症状をおこします。焼き鳥など味付けされている肉はレバーでなくても与えてはいけません。
干物 塩分が高いので与えないように。干物は表面だけでなく、身にも塩分がしみこんでいます。製造過程で食品添加物が使用されている場合もあります。魚の塩焼きなども与えないようにしましょう。
魚肉練り製品 糖分、塩分などの味付けのほか、多くの食品添加物が使用されているので猫の体に負担をかけます。
カフェイン入りのもの カフェインは猫が中毒をおこす可能性があるので、
与えないようにしましょう。
イカ・サキイカ 生のイカに含まれるチアミナーゼという酵素が、ビタミンB1を分解し、急性ビタミンB1欠乏症を引きおこす場合があります。サキイカやスルメは、猫の赤血球を破壊する原因となる添加物が使用されているものもあるので与えないようにしましょう。
骨つきの魚・肉 魚の骨は口やのどに刺さって危険です。 鶏の骨はタテに砕けやすく、とがった骨の破片がのどや消化器官に突き刺さる可能性もあるので与えないようにしましょう。
ミネラルウォーター マグネシウムとカルシウムの含有量が多く、尿石症などのリスクを高めるため、猫が飲む水には適していません。
ミネラルウォーター 身近な植物の中にも中毒物質をもっているものが多いので、口に入らないように気をつけましょう。ポトス、アイビー、ポインセチア、スズランなどが危険です。チューリップは球根、アサガオは種、トマトは葉や茎が危険です。特にユリを食べると急性腎不全になり、命を落とすこともあります。どうしても植物を食べてしまう猫ちゃんには猫草を置くなどで対処しましょう。
これらの猫にとって害になる食べ物は、飼い主さまが与えなくても、勝手に食べてしまう可能性もあります。飼い主さまが管理をして愛猫の口に入らないように気をつけてあげてください。万が一食べてしまった場合でも、全く平気なネコちゃんもいますが、重い症状が出るネコちゃんもいます。獣医師に見てもらいましょう。

猫の皮膚の病気

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫の皮膚の病気
皮膚の細胞は毎日生まれかわっています。皮膚の表面からはがれ落ちた細胞がフケです。目に見える大きなフケが大量に出ているときや、体をしきりにかゆがっていたり、脱毛していたら皮膚病の可能性があります。猫の毛をかきわけて地肌(皮膚)の状態を確認します。 皮膚病には大きくわけて、ノミやダニなどの寄生虫が引きおこすものと、アレルギー性のものがあります。皮膚病のほかにも内臓疾患や、ストレスが原因の場合もあります。気になる症状があったら、獣医師に相談しましょう。
皮膚の病気の症状とは
症状が出る場所と考えられる病名
疥癬食餌性アレルギー皮膚炎ノミアレルギー性皮膚炎 ツメダニ症 ネコ座瘡尾腺炎クッシング症候群 肉芽腫 白癬

食餌性アレルギー皮膚炎
症状 食餌後、数時間以内に皮膚が赤くはれる、脱毛するなどしたら、特定の食べ物(猫によって異なる)にアレルギー反応をおこしている可能性があります。
治療 良質なタンパク質と脂肪酸をとるようにしましょう。
アレルゲンとなる食物の多くは、タンパク質や炭水化物です。


ノミアレルギー性皮膚炎
症状 ノミの唾液に含まれる成分によってアレルギーがおこります。なめたり、かんだり、湿疹やかさぶたができたり、脱毛することもあります。人間にもうつります。
治療 ノミの駆除が唯一の治療法。
ノミの大きさは2~3㎜。部屋のいたる所に駆除剤をまきます。


ツメダニ症
症状 ツメダニに寄生されると体に大量のフケが発生します。湿疹やかさぶたもできますが、それほどかゆがらない場合もあります。人間にもうつります。
治療 シャンプーと殺ダニ剤で駆除。
ツメダニの大きさは0.5㎜とたいへん小さく、猫同士の接触や、ノミやシラミ、ハエが運んでくることもあります。シャンプーで洗い流すか、殺ダニ剤を体に散布してダニを殺します。

このページのトップへ

疥癬
症状 ヒゼンダニが寄生されることによっておこります。顔や耳のふちに脱毛。
はげしいかゆみでさかんに頭をかきます。
治療 ヒゼンダニは猫にのみ寄生します。外用薬や内服薬で駆除。
ヒゼンダニは猫の皮膚な中でしか生きられないため、駆除すれば改善します。


白癬(皮膚真菌症)
症状 皮膚糸状菌というカビが寄生しておこります。体のあちこちの毛が円形に脱毛します。かゆみはあまりかんじないようです。
治療 毛を刈って薬用剤を塗る。感染予防に部屋の消毒も。
白癬に感染する猫はウィルス感染など他の病気も持っていることも少なくありません。同居しているほかの猫、犬、人間にも感染します。


ネコ座瘡(にきび)
症状 主に下あごにでき、脱毛、黒いできものや赤い斑点ができたり、
細菌感染して炎症をおこすこともあります。
治療 食餌の見直し、患部を清潔に。
脂肪分が多すぎたり少なすぎる食餌、猫の体質、皮膚が不潔になっていることなどが原因。患部を消毒したり、薬用シャンプーを使って治します。

このページのトップへ

肉芽腫
症状 全身のさまざまな部分に腫瘍ができ、脱毛します。
とくに口のまわりや中にできいやすい。
治療 副腎皮質ホルモン薬を使って治療。
原因不明の皮膚病。膿むと潰瘍になります。


尾腺炎
症状 しっぽのつけ根に尾腺という、脂を分泌する組織が集まっています。この部分が炎症をおこして皮膚が丸くふくらむ病気です。毛に黒や、黄色の分泌物が付着、なめたり、かんだりして脱毛する場合もあります。
治療 毛を刈り、消毒か薬用シャンプーでまめに洗う。
細菌に感染している場合は抗生物質を投与します。


クッシング症候群
症状 去勢、避妊手術や薬の副作用などでホルモンバランスがくずれたためにおこります。副腎皮質ホルモンが大量に分泌されることで大量に脱毛します。多飲多尿やおなかが異常にふくれることもあります。
治療 副腎皮質ホルモンの働きを弱める薬を投与します。
副腎の腫瘍などが原因の場合は腫瘍の摘出などを行います。




猫の毛色

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫の毛色
猫の毛色 猫の毛色 全身真っ黒の猫は「カラス猫」といって
幸運の象徴とされています。
おだやかな性格なコが多い。
猫の毛色 足が白い
「くつした猫」
猫の毛色 猫の毛色 左右の瞳の色が異なる「オッドアイ」が白猫に多くあります。
クールな性格なコが多い。
猫の毛色 猫の毛色 黒が多いと「タキシードキャット」
白が多いと「牛柄」とも呼ばれます。
猫の毛色 鼻のまわりにブチは
「鼻グロ」
猫の毛色 猫の毛色 手足やおなか、顔が白いのは灰白猫。
猫の毛色 猫の毛色 黄色に茶色の虎のようなしま模様があ ります。
甘えん坊な性格なコが多い。
猫の毛色 猫の毛色 茶トラで手足やおなか、顔が白い。
猫の毛色 猫の毛色 茶色に黒の鳥の雉のようなしま模様があります。
シャイな性格なコが多い。
猫の毛色 猫の毛色 キジトラで手足やおなか、顔が白い。
猫の毛色 猫の毛色 グレーに黒の魚の鯖のようなしま模様があります。
猫の毛色 猫の毛色 サバトラで手足やおなか、顔が白い。
猫の毛色 猫の毛色 茶トラとキジトラが混ざった模様をしています。ほとんどがメス。
猫の毛色 猫の毛色 白、茶色、黒の3色が混ざっている。 ほとんどがメス。
マイペースな性格なコが多い。
猫の毛色 猫の毛色 三毛にしま模様が入っている。
猫の毛色 猫の毛色 柄が少ないのを「トビ」といいます。
猫の毛色 猫の毛色 茶色と黒が混ざっていて、しま模様が ない。ほとんどがメス。
猫の毛色 猫の毛色 額が八の字のような模様になっている。
猫の毛色 猫の毛色 手足などポイントに色がついている。



猫の慢性腎不全

Cat Book キャットブック ネコちゃんのお悩みについてアドバイス!
猫の慢性腎不全(CKD:Chronic Kidney Disease)
腎臓病は下部尿路疾患と同様に猫がかかりやすい病気です。6歳以上の猫のほとんどに腎機能の低下が見られるともいわれています。腎臓は腎臓機能の75%が失われないと、症状が現れません。
徐々に進行して、腎臓が壊れて機能しなくなった状態を腎不全といいます。
一度だめになった腎臓は再生できませんので、腎不全になると完治はできません。
早期に発見して病気の進行を少しでも遅らせて
残りの腎臓を維持することが大切です。
症状 尿がたくさん出てのどが渇く(多飲多尿)老廃物が排出されず体内に溜まると尿毒症に

腎臓は血液をろ過して老廃物や塩分を尿として体の外へ排出しています。 同時に、体に必要なものは再吸収します。腎臓の働きが悪くなると、老廃物の排出ができなくなるため、老廃物や毒素が体内にたまってしまいます。症状が進行すると慢性腎不全になり、さらに尿毒症になり死に至ることもあります。多飲と多尿、脱水、食欲不振、嘔吐、体重減少、夜尿、便秘、下痢などの症状が見られます。


腎臓の病気のサイン
原因と治療
治療 日ごろの食事を見直しましょう
腎臓病になったら症状を軽減させる投薬治療のほか、腎臓への負担を軽くする食事療法を行います。タンパク質と塩分量をコントロールし、低タンパク、低ナトリウムの食事にしますが、必ず獣医師に相談してから食事療法を行いましょう。ニボシやカツオブシはミネラルや塩分を多く含むのであげないようにしましょう。
 >>腎臓ケアにおすすめのキャットフード

ちょっと一息 腎臓とたんぱく質の関係って?

ページトップへ