猫の皮膚の病気

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猫の皮膚の病気
皮膚の細胞は毎日生まれかわっています。皮膚の表面からはがれ落ちた細胞がフケです。目に見える大きなフケが大量に出ているときや、体をしきりにかゆがっていたり、脱毛していたら皮膚病の可能性があります。猫の毛をかきわけて地肌(皮膚)の状態を確認します。 皮膚病には大きくわけて、ノミやダニなどの寄生虫が引きおこすものと、アレルギー性のものがあります。皮膚病のほかにも内臓疾患や、ストレスが原因の場合もあります。気になる症状があったら、獣医師に相談しましょう。
皮膚の病気の症状とは
症状が出る場所と考えられる病名
疥癬食餌性アレルギー皮膚炎ノミアレルギー性皮膚炎 ツメダニ症 ネコ座瘡尾腺炎クッシング症候群 肉芽腫 白癬

食餌性アレルギー皮膚炎
症状 食餌後、数時間以内に皮膚が赤くはれる、脱毛するなどしたら、特定の食べ物(猫によって異なる)にアレルギー反応をおこしている可能性があります。
治療 良質なタンパク質と脂肪酸をとるようにしましょう。
アレルゲンとなる食物の多くは、タンパク質や炭水化物です。


ノミアレルギー性皮膚炎
症状 ノミの唾液に含まれる成分によってアレルギーがおこります。なめたり、かんだり、湿疹やかさぶたができたり、脱毛することもあります。人間にもうつります。
治療 ノミの駆除が唯一の治療法。
ノミの大きさは2~3㎜。部屋のいたる所に駆除剤をまきます。


ツメダニ症
症状 ツメダニに寄生されると体に大量のフケが発生します。湿疹やかさぶたもできますが、それほどかゆがらない場合もあります。人間にもうつります。
治療 シャンプーと殺ダニ剤で駆除。
ツメダニの大きさは0.5㎜とたいへん小さく、猫同士の接触や、ノミやシラミ、ハエが運んでくることもあります。シャンプーで洗い流すか、殺ダニ剤を体に散布してダニを殺します。

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疥癬
症状 ヒゼンダニが寄生されることによっておこります。顔や耳のふちに脱毛。
はげしいかゆみでさかんに頭をかきます。
治療 ヒゼンダニは猫にのみ寄生します。外用薬や内服薬で駆除。
ヒゼンダニは猫の皮膚な中でしか生きられないため、駆除すれば改善します。


白癬(皮膚真菌症)
症状 皮膚糸状菌というカビが寄生しておこります。体のあちこちの毛が円形に脱毛します。かゆみはあまりかんじないようです。
治療 毛を刈って薬用剤を塗る。感染予防に部屋の消毒も。
白癬に感染する猫はウィルス感染など他の病気も持っていることも少なくありません。同居しているほかの猫、犬、人間にも感染します。


ネコ座瘡(にきび)
症状 主に下あごにでき、脱毛、黒いできものや赤い斑点ができたり、
細菌感染して炎症をおこすこともあります。
治療 食餌の見直し、患部を清潔に。
脂肪分が多すぎたり少なすぎる食餌、猫の体質、皮膚が不潔になっていることなどが原因。患部を消毒したり、薬用シャンプーを使って治します。

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肉芽腫
症状 全身のさまざまな部分に腫瘍ができ、脱毛します。
とくに口のまわりや中にできいやすい。
治療 副腎皮質ホルモン薬を使って治療。
原因不明の皮膚病。膿むと潰瘍になります。


尾腺炎
症状 しっぽのつけ根に尾腺という、脂を分泌する組織が集まっています。この部分が炎症をおこして皮膚が丸くふくらむ病気です。毛に黒や、黄色の分泌物が付着、なめたり、かんだりして脱毛する場合もあります。
治療 毛を刈り、消毒か薬用シャンプーでまめに洗う。
細菌に感染している場合は抗生物質を投与します。


クッシング症候群
症状 去勢、避妊手術や薬の副作用などでホルモンバランスがくずれたためにおこります。副腎皮質ホルモンが大量に分泌されることで大量に脱毛します。多飲多尿やおなかが異常にふくれることもあります。
治療 副腎皮質ホルモンの働きを弱める薬を投与します。
副腎の腫瘍などが原因の場合は腫瘍の摘出などを行います。




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